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◆本日の1本その18◆

2017年10月10日(火)

石塚です。 早いもので10月も半ばに差し掛かりました。
本日のオススメはこちら
  山田洋次監督の「息子」です。
もう25、6年前の作品なのですが、先日約20年数年ぶりに見返しました。 が、やっぱり良いですね☆
あらすじ ・・・ 東京でフリーアルバイターとして生活を送る哲夫。母の一周忌に岩手の田舎に帰るが、フラフラした生活に不満を持つ父・昭男とはギクシャクしたままだった。東京へ戻った哲夫は、下町の鉄工場で働き始める。そこで取引先の倉庫で働く征子と出会う。やがて、哲夫は征子が聾唖であることを知る……。
 
山田洋次監督の作品はどれもそうですが、普通の映画にありがちな「どこから面白くなるんだろう」みたいな不安が全然ない事。 全てのシーンがゆるく面白い。
「釣りバカ」や「男はつらいよ」もそうですが、親族やご近所とのやりとり等、我々庶民の日常を切り取ったかのように自然で、ありきたりなのに笑えてしまう場面も多いですよね。
 
本作はとにかく主要キャストが豪華かつ、若いです。ほどんどの役者が今も現役で活躍中なのが凄い。
主演の三國連太郎がかっしりとした体格にビルドアップ、いかにも建築屋あがりの田舎の爺様です。
初めて観た時は親と一緒にビデオで観たのかな?と思いますが、子供だった事もあり、いまいちこの作品の味が理解できていなかったように思いますが、30代になって見返してみると、田舎に1人残された父親・東京でなんとか生活していこうと葛藤する息子、両方の気持ちが分かるようになります・・・
 
注目すべきは田中邦衛。本当に凄いです!毎度の役柄ですが、泥臭い作業員役をやらせたら世界一!!
リアルすぎて「この人は日本の誇る大御所俳優で、これはあくまで演技なんだ」と改めて思い直さなければ、本物の作業員に見えてしまいます・・・
 同じく山田洋次監督の名作「学校」でもリアルな最下層肉体労働者(よろしくない表現かもしれません)を演じていましたが・・・・ 着古したTシャツと首に巻いたタオル、ボロトラック、汗と油汚れが本当に違和感なく画面に映えます。
こういうのってハリウッド映画では絶対に描けないです。
 
 
この映画、ラストは連太郎パパが1人実家に帰るシーンで終わるのですが、残された自身1人が亡くなった後、あの家はどうなるのでしょうか?
山梨でもそういった「空家」は大変問題になっており、何年も連続で「空家率全国№.1」という、ありがたくないランクに位置しています。
先日も不動産協会主催の研修に参加してきたのですが、山梨県内の一般住宅のおよそ2.5~3割が空家で、その空家の内、売りに出ている物件はなんと0.4%しかないそうです。
残り99.6%はただただ空いている無人の住宅だそうです。
なんてもったいない。  上物として価値がない建物ならば、潰して更地にすれば、宅地として多くの若い世代に安く良質(であるとは限りませんが)な土地が提供出来るのに・・・
しかし山梨県は当然に田舎ですから、先祖から引き継いだ敷地を売るのは忍びない、資産売却なんてしたら親族や近所に金に困ってるのかと思われてカッコがつかない、県外に出た子供たちが将来戻ってきて使うかもしれない・・・といった事情や、建物を潰して更地にすると、固定資産税が上がるというヘンテコな制度まであります。
行政でも空家バンクやリフォーム費用の補助制度等、対策は講じていますが、どれも空回りしてる感満載です。
結局お役所仕事のお偉方は、我々一般庶民が求めているもの、「こうなるといいな」と希望しているものがわかってないんですね。
最近の話で言えばプレミアムフライデーなんて大ゴケでした。 月末の金曜に早く帰ろうなんて言語道断、「そりゃヒマだったら言われなくても帰るよ!忙しいから仕事してんだよ!」です。
経理であれば月末で土日前の最終〆日ですし、営業マンであれば月内数字が確定する最後の追い込みの日だし、製造業であれば月内ノルマ生産数を達成出来るか、納入期日に間に合うかどうかの瀬戸際だったりします。
考案し、GOを出した連中はまともな仕事をした事がないから、あんな忙しいであろう日に15時で帰りましょう。これでみんながハッピー!等と、公の場で自信満々に言えるわけです・・・
今日はこの辺にしておきます<(`^´)>
 
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